メディカルダイエット
メディカルダイエットとは、医療用ダイエット薬の処方、生活習慣の指導などを組み合わせ、医師のサポートを受けながら行うダイエットです。特に、食欲を抑えることで自然に食事量を減らし、健康的に減量をサポートする点が特徴です。
以下のような方は、お気軽にご相談ください。
✅ 食事制限や運動だけでは思うような結果が出なかった方
✅ 生活習慣の改善を考えている方
✅ 健康的な体重管理を希望される方
当院では内服薬と注射薬のお取り扱いをしています。
詳しい内服方法や注射方法は診察の際にご説明いたします。
メディカルダイエットの費用
メニュー・薬剤名 | 費用(税込) |
---|---|
血液検査 | 5,500円 |
初診・再診料 | 0円 |
マンジャロ皮下注射2.5mg | 1ヶ月(4本):22,000円 |
リベルサス錠3mg | 1ヶ月(30錠):7,920円 |
リベルサス錠7mg | 1ヶ月(30錠):17,600円 |
ルセフィ錠2.5mg | 1ヶ月(30錠):9,900円 |
ルセフィ錠5mg | 1ヶ月(30錠):13,200円 |
※安全に治療を進めるために初回に血液検査を行っております。
※マンジャロは流通が安定していないため、すぐにご用意できない場合があります。
※メディカルダイエットはすべて自費診療となり、健康保険の適用はできません。
治療の流れ
初めてメディカルダイエットを開始される方の場合、具体的には以下のような流れ・金額となります。
初回来院
初回に血液検査を実施します。また、メディカルダイエットについてご説明いたします。(5,500円)
2回目の来院(初回から約1週間後)
検査結果を踏まえて問題がなければ、1ヶ月分の初回処方を行います。マンジャロの場合、注射の方法を当院で指導し、初回投与は院内で行います。(7,920円〜22,000円)
3回目以降(1ヶ月ごと)
減量効果や副作用等を踏まえて、継続処方・あるいは増量を行い、再度1ヶ月分を処方します。(7,920円〜22,000円)
また、初めての投与・服用から3ヶ月ごとに、血液検査を実施いたします。(5,500円)
お薬について
メディカルダイエットで使用するお薬について、以下をご確認ください。
GLP-1製剤
マンジャロ皮下注射
マンジャロ(チルゼパゼド)は2022年に登場した新しい2型糖尿病治療薬で、週に1回皮下に注射をするお薬です。GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)/GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬とよばれ、血糖値を安定させるほか、食欲を抑制する、満腹感を持続させる、脂肪の分解を促進するといった効果があります。GIP分泌刺激作用が加わることで、従来のGLP-1作動薬よりも血糖値を下げる効果や減量効果が高くなっています。週1回の注射で効果が持続するため、毎日決まった時間の服薬が負担に感じる方にも適しています。
リベルサス錠
リベルサス(セマグルチド)は世界初の経口GLP-1受容体作動薬です。他のGLP-1製剤は注射が必要ですが、こちらは1日1回投与の内服薬であるため、注射が苦手な方でも続けやすいのが特徴です。
副作用
- 消化器症状(吐き気・嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲低下など)
- 注射部位の腫れ、発赤、痛み、しこりなど ※マンジャロのみ
- めまい、頭痛、味覚障害など
- 重大な副作用(まれ):アナフィラキシー・血管性浮腫、低血糖、急性膵炎、胆石・胆のう炎など
使用できない方
- 重度の胃腸障害(胃十二指腸潰瘍や炎症性腸疾患など)のある方、腸閉塞の既往がある方
- 膵炎など膵臓の病気や甲状腺の病気がある方
- 甲状腺髄様がんや多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴がある方
- うつ病などの精神疾患がある方
- 経口避妊薬(ピル)やワーファリンを服用している方
SGLT2阻害薬
ルセフィ
ルセフィ(ルセオグリフロジン)は、腎臓に作用してグルコース(糖)を再吸収するSGLT2を阻害することで、糖を尿中に排泄し血糖値を下げるタイプの糖尿病薬です。糖質制限ダイエットと似た効果で、余った糖が体脂肪として蓄積されるのを防ぎつつ、体重減少効果を発揮します。
1日1回、朝食前もしくは朝食後に服用するお薬です。
副作用
- 尿路、性器の感染症(膀胱炎、性器カンジダ症など)
- 頻尿、尿量増加、口やのどの渇き、便秘など
- 頭痛、めまいなど
- 重大な副作用(まれ):低血糖、ケトアシドーシス、腎盂腎炎、フルニエ壊疽、敗血症、脱水など
使用できない方
- 脳下垂体機能や副腎機能に異常のある方
- 尿路感染症および性器感染症のある方
- 手術や大きな怪我の直後、または手術予定のある方
※副作用が出た場合は医師にご相談ください。
【以下に該当する方へはメディカルダイエットを提供できません】
- 18歳未満、70歳以上の方
- BMI23未満の方
- 糖尿病のある方、過去に糖尿病性ケトアシドーシスなどの既往のある方
- 中等度以上の腎機能障害や肝機能障害のある方
- 悪性腫瘍治療中、または治療後の経過観察開始から1年未満の方
- 妊娠中および授乳中の方、妊娠の予定がある方
- 免疫抑制剤や経口ステロイド剤を使用中の方
- 基礎疾患があり、病態が安定していない方
- 使用薬剤にアレルギーの既往がある方
国内の承認医薬品等の有無
・マンジャロ・リベルサス・ルセフィ
2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されていますが、肥満治療を目的とした処方は国内で承認されていません。
入手経路
国内医薬品卸業者から購入しています。
諸外国の安全等の情報
・マンジャロ・リベルサス
同一成分の注射製剤が、アメリカのFDAで肥満症治療薬として承認されています。
・ルセフィ
アメリカのFDAで肥満症治療薬として承認されています。
同一成分、同一性能の国内承認医薬品の有無
・リベルサス
同成分のウゴービ、サノレックス等が肥満症の治療薬として国内で承認されています。
・マンジャロ・ルセフィ
国内で肥満治療の効能・効果で承認されているものはなく、保険適応外となります。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。